お騒がせの車は、
停めてあった場所に車屋さんが来てくださり、
バッテリーの処置だけで、
運よくエンジンがかかった。
おかげで家まで運転して戻ることができた。
今は。
けれど「必ずディーラーで、
しっかり見てもらってください。」
そう念を押された。
事情を話してあったディーラーからも
やはり詳しく見せてほしいと言われる。
それはそうだろう。
また同じことが起きては困る。
「沈黙」は突然やってくるのだ。
タイトなスケジュールの中で、
時間がうまく取れるだろうか…
そんなことまで頭をよぎる。
ヴィンテージカーならまだしも、
ほぼ新車のエンジンがかからないなんて、
普通は想像もしない。
車に乗るたびに、
「今日はちゃんとエンジンがかかるだろうか」
そう思ってしまうのは、
すこぶるストレスだ。
・・・
ボンネットを開ければ、
単純明快な構造が見えた昔の車が
ふと懐かしくなる。
今は、
それは得体の知れない何かだ。
いろいろな機械が、
気づかないうちに、
私たちの手の届かないところへ
行ってしまうような気がしている。
2026-2-7 沈黙のあと
