ホーム Days Here all 2026-1-21 三日月

2026-1-21 三日月

午前6時すぎの空港は、
もうすっかり目覚めていて、
すでに1日の途中のようだった。
大勢のツーリストの声が響いて賑わっている。

窓の向こうに見えるはずの
飛行機や滑走路はまだ闇の中で、
ガラスに映る白すぎる灯りが、
空港をいっそう広く見せている。

息子は1週間の滞在を終えて、
再びロンドンへ。

短かったとも、
長かったとも、
思えないような感覚。

滞在中の彼は、
いろいろな用事で忙しかった。
会いたい人、行きたいところ、食べたいもの…

生活拠点はロンドンにしたいらしい。
これからはこんな感じに…
1年に1回くらい日本に帰ってきて、
短い滞在のあいだに、
用事を済ませ、
また飛び立つ。
そんなふうになるのだろう。

1年に1回帰ってくるなら、
まだ良いのかもしれない。

そう自分に言い聞かせてみるけれど、
その言葉はまだどこかを彷徨っている。

彼の姿がゲートの向こう側へ行き、
人に紛れて消えていった。

夜のわりと早い時間に森の家へ。
空は、夕焼けの色を残したまま、
あっさりと暗くなっていった。

空の端に細い月が浮かんでいた。
頼りなく折れそうな三日月だった。