Home Days Here. Caring for My Parents Women can't afford to play around (Daycare center visit, part 2)

Women can't afford to play around (Daycare center visit, part 2)

母が眉間に皺を寄せ、口角を下げ困った顔をしている。
「保険証がないのよ」と言う。
「今日、病院行ったら出すでしょ」と。

「今日は病院じゃなくてデイサービスの見学だよ。
保険証はいらないよ」と言っても、
わかったようなわからないような顔をして、
まだ保険証を探している。

ひとまずお昼ごはん用に買ってきた
サンドイッチとアンパンを食べる。

食べながら、今日行くデイサービスのことを話す。
「どんなことやってるんだろうね?」
「お母さんの好きそうなことやってるといいね」
「このアンパン、美味しいよね」と。

そんな話をしながら食べているうちに、
やっと今日行くところが病院ではないことを
わかってくれたようだ。

保険証もいつも入れてある箱を、
押入れの奥から見つけて一安心。

バタバタしながら…
そうこの頃は病院などで出かける前はいつもバタバタだ。

アレがない。
コレがない。

持っていくバッグを決められず、
とっかえひっかえ中身を詰め直しながら1時間以上悩む。

決められない、選べない、順序立てることができない。

そうこうしているうちに、
お迎えのスタッフの方がいらっしゃる。
明るく感じの良い方で、母の緊張も少し緩む。

施設へ行くと、
大勢の方がそれぞれ好きなことをして過ごしていた。

塗り絵、麻雀、お習字、折り紙、編み物や手芸。
メニューは豊富だ。

午前中はマシーンを使った運動や、
座ってできる体操など、身体を動かす活動。
午後は趣味の時間となってるそう。

書道を長年続け、
手芸も得意な母は、
早速、素敵な壁掛けを作っているご婦人を見つけ、
興味津々で話を聞いていた。

スタッフの方の説明を伺いながら、
お習字の道具は持ってくるのかとか、
手芸の道具はどうするのかとか、
鼻を膨らませながら母自ら聞いていたので、
かなりその気になっている様子だった。


帰宅後。
「楽しそうでよかったね」と言うと、
母は「女は1日中、遊んでいられないのよ」と言い放った。