朝、起きると雨はすっかり上がっていて、
窓からは青空が見えていた。
扉を開けてデッキに出てみた。
湿り気を含んだ空気の中に土の匂いがした。
その空気を大きく吸い込みながら、
庭を見渡してみる。
辛夷の花がたくさん咲いている。
先週よりも、ずっとたくさんに。
遠くから見ても、
「辛夷の花が咲いている」というのが
はっきりわかるくらい、
たくさんの白い花をつけている。
こんな景色を見たいとずっと思っていた。
何をすれば咲いてくれるのだろうか?
剪定する?
肥料をあげる?
毎年、夫と一緒に考えあぐねていたけれど、
私たちにできることは、
いつか咲いてくれるだろうと信じて、
そっと見守るだけだった。
急がずに。
焦らずに。
辛夷にも辛夷の都合があるのだ。
辛夷の都合

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