モカの散歩で家の周りを歩くと、
ご近所のお庭やプランターも、
パンジーやノースポールなんかも満開だ。
東京は春爛漫。
いろいろな花で溢れている。
桜の後はハナミズキやフジ、モッコウバラの出番だ。
お手入れされているお宅の花壇は
美しいなぁと思う。
家の近所に空き家が増えてきた。
お隣の家も取り壊されて更地になり、
その向こうの家も取り壊された。
段々と世代が変わってゆく。
誰の世話がなくても庭の花は咲く。
「売物件」と看板の出ている家の庭は、
今ツツジが満開。
手入れされていない菜の花はボーボーだけれど、
どこか伸び伸びと咲いているように見える。
誰かのために咲くわけでもなく、
その美しさを見せつけるわけでもなく、
ただ咲いている。
ただ、咲いている。
それだけでいいのだと、
花たちは教えてくれているような気がした。
誰かのためでなくても、
誰かに見てもらえなくても、
それでも命は、
それぞれの場所でちゃんと咲いている。
そんな姿を見ていると、
自分もまた、
何かになろうとしなくてもいいのかもしれない、
そんな気持ちになる。
うまく咲けている日も、
そうでない日もあるけれど。
春の光の中を、
今日もモカと、ゆっくり歩いた。
