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ドイツ経由フィンランドの旅

フィンランドへの旅はまずはドイツから。
約15時間のフライトを経て、
フランクフルト空港に着いた。
いつものようにスーツケースを受け取り、
近くのホテルへ直行するはずだった。
直行便だから荷物がどこかへ行ってしまうこともない。
はずだった。

なのにいつまで経っても
ターンテーブルが動かない。
全員のスーツケースが一向に出てこない。
何かトラブルらしかった。

動かないターンテーブルを見つめて、
約1時間くらい過ぎてやっと動き出し、
スーツケースが出始めた。

15時間のフライトの後に
その場で1時間も待たされるのは辛い。

やれやれと思ったのも束の間。
一向に出てこない。

そのうち夫のが出てきた。
私のも出てくるだろうと思ったが、
出てこない。

荷物を待っていた人たちが、
それぞれの荷物を持って立ち去ってゆく。
残されている人たちが、どんどん減ってゆく…
嫌な予感しかない。

残っている人は私たちと、
もう一人、日本の女性。

そしてターンテーブルが止まってしまった。

近くにいた日本人スタッフが駆け寄ってきた。
「すぐに確認します」と。

しばらく経って、状況が説明される。
ターンテーブルのベルトコンベアの故障とのこと。
私のスーツケースは、
ターンテーブルに乗る途中のベルト上にあり、
人が取れるところではないとのこと。
つまり、ベルトコンベアの故障が直り、
再び動き出すのを待つしかないらしい。

「直るのはいつ?」

「わかりません。」

マジか…

これまでにたくさん旅行した。
荷物だけ、どこか他の国へ行ってしまったこともある。
Lost Baggageの経験は1度や2度ではないから、
落胆はするけれど、まぁあるよね…と驚くことはない。

しかしながら、ベルトコンベアの故障で出てこないというのは初めてのことである。
いろいろ起こるものである。

残されたもう一人の女性は、
一生懸命にスマホで何かやりとりしている様子。

スタッフの話では修理にかかる時間は、
数十分で終わるらしいという話だったが、
数十分を過ぎても直らず、
出てきたら、ホテルに持ってきてくださいと、
やんわりお願いして、手続きの書類を書いている途中で、

「直りましたー!出ましたー!」

やれやれやれやれ…
残されていた、もう一人の日本人女性とは
不思議な連帯感が生まれていて、
手を取り合って喜んだ。

気がつけば飛行機を降りてから2時間以上。
羽田を発ったのはその日の朝。
日本時間ではすっかり翌日になっていた頃、
やっとホテルに着いた。